『鬼滅の刃』レビュー

あらすじ

時は大正時代，貧しい家族を持つ竈門炭治郎は，ある日家族を鬼に襲われ，妹の禰豆子を人間の姿から鬼の姿へと変化させられた。それを機に，彼は妹を元の姿に戻すために「鬼狩り」を始める決意をする。

個人的な評価

『鬼滅の刃』は，熱い想いと美麗な映像が同居した作品である。特に，監督である外崎春雄氏が要所要所で魅せる映像は圧巻だ。例えば炭治郎が一瞬で斬り込んでいく劇中の殺人技である「水の呼吸」のシーンは，息を呑むほどの迫力だ。全体的にも映像美が高く，表現力に優れている。

また，物語にはキャラクターたちの人間味もある。「強くなきゃ生きていけない」が口癖の炭治郎の強い意志には，共感を覚える。さらに，炭治郎や禰豆子，そして妹を守りたいと考える柱たちの，深く温かい絆に心打たれる。

一方で，ストーリー展開が急であった点は少し残念だった。幕間の展開もあったが，ビジュアル面ばかりが優れており，ストーリー面の深掘りが足りなかったと思う。

まとめ

『鬼滅の刃』は熱い想いと美麗な映像が見どころの作品である。登場人物たちの絆や，炭治郎の人間味が描かれており，引き込まれるストーリー展開の中でそれぞれの想いが交錯する。映像美も、迫力のある殺陣や天空を舞う豪快な戦闘シーンなど見所盛りだくさんである。ただし，ストーリーについてはやや急であった点が少し残念である。