『攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG』レビュー

あらすじ

2029年、サイバーブレイン社製の人工知能「タチコマ」が警備員となっていた日本。しかし、反政府組織「Individual Eleven」が活動を始め、機密情報を持つ軍人を暗殺する事件が発生する。主人公の草薙素子率いる公安9課は、彼らの手口を解明し、事件を解決するため奔走する。

評価

本作は、前作より更にストーリー性が深化し、登場人物の内面にも触れる、非常に高品質な作品である。荒唐無稽なSF要素が加わることもなく、リアリティある近未来世界を舞台に、政治や意識の問題が論じられることも良い。特に、主人公・草薙素子のアクションシーンや戦闘シーンはオープニングなどで何度も使用され、そのクオリティの高さが際立っている。

キャラクター

草薙素子は、前作からの続投ながら、今作では彼女自身の人間性や過去がさらに掘り下げられ、より深みを感じることができる。また、彼女の相棒・バトーも、戦闘ロボットであるはずの彼女たちと比較して、人間としての存在感を持っている。 敵キャラクターであるIndividual Elevenのメンバーたちも、それぞれ違った考えを持ちながらも、同じ目的のために行動するという点が良い。

総評

『攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG』は、前作を知らずに見たとしても楽しめるストーリー展開であり、登場人物たちの心情が丁寧に描かれており、安定した高品質なアニメーションによって、非常に魅力的である。 SF要素があまり好きでない方でも、政治や社会の問題に興味がある方にはお勧めできる。


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