「風が強く吹いている」のレビュー

あらすじ

石垣島に住む高校生の佐野大樹は、同級生の瀬川智春にスプリント走の才能を見出され、陸上部に誘われる。練習に励むうちに、二人は雨の日に裸足で疾走することを決め、友情が深まっていく。ある日、瀬川から「一緒に箱根駅伝を走ろう」という誘いが来るが、佐野はその夢を叶えるために、瀬川を裏切ることを決意する。

評価

本作品は、青春ドラマとして優れた作品であると言えます。瀬川と佐野の友情が深まる過程、そしてそれが崩れていく様子が丁寧に描かれています。また、陸上競技の魅力も十分に表現されており、走り手にとっては特に共感できる作品となっています。
ただし、ストーリーがあまりオリジナリティに欠けるため、新鮮味に欠けるという面もあります。また、登場人物の中には、薄味で感情移入しにくいキャラクターもいるため、全体的に物足りない印象を受けました。
音楽面については、江崎グリコのCMソング「風が強く吹いている」が主題歌として使われており、作品とリンクする良い選曲となっています。

まとめ

「風が強く吹いている」は、青春ドラマとしては平凡なストーリーではありますが、陸上競技に興味がある人は特に楽しめる作品となっています。ただし、キャラクターに魅力が欠ける点があるため、感情移入するのは難しいかもしれません。ですが、友情や夢について描かれるシーンは泣ける場面も多く、観る価値はあると思います。