あらすじ
主人公の高校生・僕は、偶然拾った同級生・さくらの日記帳で彼女が膵臓の病を抱えていたことを知る。二人は膵臓の機能が衰えたさくらが残された時間をどう過ごすかを考え、少しずつ心を通わせていく。
評価
本作は、思春期の恋愛というテーマに、病という現実を絡めた意欲的な作品である。1つ1つのシーンが丁寧に描かれ、主人公たちの感情に共感を覚えることができる。音楽も映像にマッチしており、ドラマティックな展開に心揺さぶられる。
しかし、ストーリーの展開が大変予想しやすくなっている点が気になる。また、病のテーマがあるため、泣ける系の展開が多いが、それが過剰になっていると感じる場面もあった。
総評
本作の大きなテーマは、命とは何かということだろう。病によってある日突然変わってしまう環境で、自分たちはどう生きていくべきなのか。そういった人生の根本的な問いを考えるきっかけになる良作である。制作陣の意欲的な取り組みが感じられ、一度は見ておくべき作品である。
参考:公式サイト
コメントを残す