「鬼滅の刃」レビュー｜人気爆発の理由とは？

あらすじ

大正時代、中心部にある村で炭焼きを営む竈門炭治郎は、家族とともに暮らしていた。ある日、炭治郎が仕事中に外出していた間に、炭焼き小屋にいた家族が鬼に襲われ、唯一生き残った妹・禰豆子も鬼に変身してしまった。

禰豆子を人間に戻すため、そして家族を襲った鬼たちを討つために、炭治郎は鬼狩りの旅に出る。

主人公・竈門炭治郎は、真面目で努力家の少年。家族を失った悲しみを抱えながらも、妹を人間に戻すために日々訓練を続けている。妹・禰豆子は、鬼になっても人間としての感情を残しており、炭治郎に強く懐いている。

鬼狩りの同行者である獪岳・善逸・伊之助は、それぞれに個性的なキャラクターが魅力的。特に人気の高い鬼狩りの柱たちも、登場回数は少ないながら、強さと魅力を兼ね備えている。

日本の奥地を舞台に、鬼と人間が共存する世界が描かれる。鬼狩りは、鬼に襲われた村人たちを救うための、重要な役割を果たしている。鬼たちは人間を襲い、強力な能力を持っているが、全員が悪いわけではない。炭治郎が出会う鬼の中には、自らを鬼として生きることに葛藤する者もいる。

アニメーションは、原作マンガの世界観を忠実に再現している。キャラクターの表情、動き、背景の細部まで、とても美しく仕上がっている。また、戦闘シーンは迫力があり、鬼たちの独特な動きも見応えがある。

サウンドトラックは、戦闘シーンの音楽が特に印象的。緊張感を高め、ストーリーの盛り上がりを助けている。また、OP曲「紅蓮華」やED曲「from the edge」など、人気曲も多数収録されている。

「鬼滅の刃」は、鬼と人間の共存・鬼狩りの世界観や、美しいアニメーション、迫力のある戦闘シーン、キャラクターたちの魅力など、魅力が多いアニメーション作品。加えて、原作マンガの人気も相まって、社会現象となっている。

どちらかというと、暗いテーマが多いアニメーション作品ではあるが、希望や絆、家族愛などの要素も巧みに取り入れられており、感動もたくさんある。一度見ると忘れられない名作となることは間違いない。