「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」レビュー

あらすじ

幼馴染の紹介で出会った薫という少女と親しくなった主人公の五月。彼女たちと一緒に夏休みの思い出をつくるために、七夕まつりの準備を手伝おうという話になったが、やがて物語は深刻な方向へと進んでいく。

感想

このアニメは、青春群像劇としての面白さがありつつ、深い哀愁を帯びた切ない物語でもある。

物語の進行に伴い、少しずつ過去の秘密が明かされていって、それが物語の鍵を握っていることが分かっていく。ラストに向けて、物語は益々エモーショナルなものになっていき、最後には思わず涙を流してしまった。また、虚淵玄氏による脚本ということもあり、全体的にテーマに深いものを感じるようになる。

キャラクターデザインも独特で、主人公の五月や、周りの友達たちの個性的なセリフ回しなど、細かいところにも注目が必要だ。

ただ、飾り気のなさや、ふんわりした描写が少なく、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」というタイトル通り、登場人物たちが持つ過去や心の闇を観客自身で想像し、受け取る必要があるかもしれないというのは、一長一短だろう。それでも、長所はそれ以上に魅力的で、全編を通して興奮しながら見ることができるアニメだ。

評価

全14話のアニメであり、ほぼ完結した形となっている。作品のキービジュアルとともに、「青春群像劇というジャンルで現代の日本の空気を映し出す作品」と表現されている。

評価:9/10

※本記事はフィクションです。


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