『君の名は。』レビュー

ストーリー

高校生の三葉と田舎町で暮らす男子高校生、瀧と二人が入れ替わるという不思議な現象が起こります。二人はそれぞれの体験をしながら、次第にお互いの生活を理解し、惹かれ合っていきます。
監督の新海誠さんの手により描かれた、奇跡的な少女と少年の心温まる交流の物語です。

主人公の三葉は、田舎の神社を守っている神主の跡取りで、誠実で素直な性格が特徴的。また、料理の腕も抜群で、食事シーンが多い本作にぴったりのキャラです。瀧は、都会的な雰囲気がある男子高校生で、ややずぼらでズボラな性格が魅力。二人の掛け合いが、本作を楽しく見せます。

RADWIMPSが手がけたサウンドトラックが、本作の雰囲気を一層盛り上げます。『前前前世』をはじめとする楽曲は、映像と一体化してストーリーを盛り上げる演出で使われており、心に残る音楽を提供してくれます。

新海誠監督ならではの、美しい映像美が特徴です。特に、本作では都会と田舎の風景を様々な角度から描写しており、それぞれの場所の雰囲気が感じられます。また、サブタイトルの『君の名は。』に沿ったシーンも見所となっており、ひとつひとつの場面に神秘的な世界観を感じさせます。

『君の名は。』は、新海誠監督の手によって描かれた、緻密で美しい映像美と、奇跡的な少女と少年の心温まる交流の物語が見どころのアニメーション映画です。音楽も素晴らしく、心に残る感動的な物語です。