『鬼滅の刃』―神話的な少年漫画の新たな到達点

あらすじ

鬼に家族を殺された少年、竈門炭治郎は、妹・禰豆子を人間に戻すため、鬼狩りの道を歩むことを決意する。そして、鬼狩りの壱ノ型、壱ノ場面「山の祈りへ」から、ハンティングに挑む。

キャスト

竈門炭治郎:花江夏樹
竈門禰豆子:鬼頭明里
我妻善逸:下野紘
嘴平伊之助:松岡禎丞
冨岡義勇:梶裕貴

詳細な感想

「神話的」という言葉がピッタリのアニメ『鬼滅の刃』。季節を表現した美しいカット、シンプルだけどインパクト大な音楽、そして、鬼の生態や能力も含めたディテールの細かさが際立っています。

物語の根幹をなす「鬼」という存在は、昭和30~40年代に流行した「妖怪ブーム」を髣髴とさせるもの。鬼に家族を殺された炭治郎の復讐心、そして、鬼と人間の激しい戦いが展開されます。

登場人物たちは、それぞれに個性的で魅力的。特に、嫌味な性格の我妻善逸や、お調子者の嘴平伊之助といった「変人」たちが、作品を盛り上げる要因の一つです。

物語は、第1期12話までが「壱ノ型」と呼ばれる一つのストーリーで構成されています。登場する敵鬼は各エピソードごとに個性的で、一見単発ストーリーに見えて、全体で大きなストーリーの構造に組み込まれているという巧みな構成力は、見事としか言いようがありません。

個人的には、音楽が非常に良かったです。劇伴の数々は、見事に映像を盛り上げ、登場人物の感情描写や緊張感を一層高めます。

総評

『鬼滅の刃』は、昨今のアニメ業界においても、非常に高い人気を誇る作品です。美しい映像、魅力的なキャラクター、心に残る対鬼戦闘など、魅力は尽きません。これまでアニメや漫画に興味のない層にも、是非とも観ていただきたい一本です。


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