『デスノート』レビュー

ストーリー

高校生の夜神月は、ある日不思議なノート「デスノート」を手に入れる。デスノートに名前を書くことで、その人間は死亡するという。夜神月は自らが世界を正義で支配することを決意し、殺しの計画を立てる。しかし、それに同調する法律廷のエリート捜査官Lや、彼を支援するテロリストたちによって、彼の正体が次第に明らかになっていく。

キャラクター

夜神月は、ルックスや知性、行動力に優れた主人公。一方で、残忍な行動や正義感に偏った考え方など、どこか異常な部分もある。Lは夜神月と対峙することになる毒舌で有名なエリート捜査官で、夜神月を追う一方で周りからの信頼を集める。彼らのやり取りや心理戦が見所の一つ。

アニメーション

本作は、シリアスなストーリーやキャラクターの心理戦を重視した作品で、アニメーションとしては比較的シンプル。しかし、物語の全体的な演出や、キャラクターの表情や動きによって、ドキドキする緊張感や心理描写が上手く伝えられている。

音楽

本作の音楽はシリアスなテーマにマッチした美しい曲調やBGMが印象的。特に、夜神月の出現シーンや、Lの事件解決シーンなどに使用されるトランペットやピアノの調べは、印象に残る名曲として語り継がれている。

評価

本作は、誰もが一度は想像したことのある「人を殺す力」の持つ恐怖や葛藤を、ドラマティックに描いた作品。観るたびにキャラクターが徐々に変貌していく様や、夜神月とLの心理戦は、見る者を引き込んでしまう。シンプルなアニメーションでもストーリー展開や演出で長時間引き締まった緊張感を持続されるので、全体的には傑作といえる。