アニメ「君の名は。」レビュー

ストーリー

田舎に住む少女・宮水三葉と都会に住む少年・立花瀧が、話したこともないはずなのに、不思議な夢で入れ替わりをしてしまいます。しかも、その夢はリアルなもので、夢での記憶を引きずって現実でもメモを残し合うようになります。そんなある日、二人は現実で出会い、初めて対面します。しかし、入れ替わりが起きなくなってしまいます。瀧は三葉に会いたくて、三葉は瀧に会いたくて、その思いが、まるで糸のように繋がっているかのように感じます。

キャラクター

主人公たちである宮水三葉と立花瀧は、それぞれの立場から苦悩し、成長していきます。瀧は親友との関係に悩んでいたり、将来に迷っていたりと、重荷に感じることが多いです。一方、三葉は実家の神社の後継者になることを望まれていることや、地震で家族を失った過去に引きずられていたりします。そんな彼らを取り囲む人物たちも、それぞれ魅力的で、物語が進むうちに、それぞれの想いや葛藤を感じ取ることができます。

美しさ

アニメーションは、美しさとリアリティが融合した独特なものとなっています。青空や星空、水たまりの描写が美しく、また、登場する建物や風景も都会的なものから田舎のものまでバラエティに富んでいます。音楽も映像を引き立たせるような心地よいもので、特に主題歌「前前前世」は印象的です。

感動

本作は、ラブストーリーとしても、青春映画としても、さらにはファンタジー的な要素も加わっており、そのどれもが十分に魅力的なものになっています。最後の盛り上がりに向かう展開には、感動的なシーンも満載で、失われたものを取り戻す、時間を超越したきっかけを作る、本当の意味での絆を感じるなど、たくさんの感動を味わうことができます。

総評

「君の名は。」は、その美しい映像、音楽、ストーリーが織り成す感動的な作品です。緻密に描かれた細部にも注目し、心に残る作品となっています。