「鬼滅の刃」全26話のレビュー

ストーリー

　本作は、大正時代を舞台に、鬼に家族を殺された少年・竈門炭治郎が、鬼狩りの剣士として鬼たちと戦いながら、家族を鬼にされた妹・禰豆子を人間に戻すための冒険を描いています。

　主人公の炭治郎をはじめ、個性的なキャラクターが多数登場します。特に、炭治郎の相棒である胡蝶しのぶや、柱の煉獄杏寿郎などは印象的です。また、鬼として生きる禰豆子の可愛らしさや、鬼を斬り捨てることに纏わる苦悩が心に残ります。

　本作のアニメーションは美麗で、特に鬼の描写は非常に印象的です。鮮血が飛び散る戦闘シーンや、禰豆子の鬼化シーンなど、映像によって作品の世界観を引き立たせる演出が多く取り入れられています。

　本作の音楽は非常に良いです。オープニングテーマの「紅蓮華」やエンディングテーマの「from the edge」は共に名曲。また、劇中でも演出に合わせた曲が多数使われており、作品の雰囲気をより深く響かせています。

　本作は、鬼と人間という対置的な存在を描きながら、家族愛や友情、苦悩や成長など、様々なテーマを扱っています。一話完結形式にもかかわらず、それぞれの回のストーリーが独立せずに繋がっていくのも魅力の一つです。全体を通して見た場合、深い思い入れを持って感動することができる作品だと思います。