『君の名は。』レビュー

ストーリー概要

『君の名は。』は、監督・新海誠による2016年公開のアニメーション映画です。主人公の少女・三葉と少年・瀧が、夢を通じて意識を入れ替える現象に見舞われます。次第に二人は思いを通わせ、互いに惹かれ合っていく中で、ある現実の問題が発生し……というストーリー展開です。

物語の評価

新海監督独自の「時空」をテーマにしている事もあり、原作無しであの映像美を実現できたことには驚愕です。ストーリーは、ヒロインの三葉とヒーローの瀧というキャラクターが、互いの立場を同時に生きる時間軸のズレによって生じる現象「体感時差」を超越して、運命的に惹かれ合う物語であることがポイントです。その唯一無二のコンセプト、映像美、音楽すべてが素晴らしい出来上がりです。ハリウッド映画さえ本気で敵わないというのはまぁごく普通の評価でしょう。

キャラクター評価

三葉と瀧というキャラクターは、劇中で描かれる、必然的に分断されている彼らの年齢や背景の違い、さらに「交換」を経験する彼ら自身の葛藤、優柔不断な自分など、実にリアルで魅力的なキャラクターです。前半部分のハイテンションな雰囲気から劇的な展開へと移っていく過程で、それぞれが成長していくさまが見ている側もとても感動的です。

音楽評価

RADWIMPSが担当した楽曲は単独でも素晴らしい。本作においても點が描く三葉と瀧の関係を、決してストレート過ぎず、しかし正直で率直な感情を筆致化し、胸を打たせる音楽に仕上げています。映像の美しさに負けないほどのクオリティです。

まとめ

『君の名は。』には圧倒的な映像美、魅力的なキャラクター、そして素晴らしい音楽という、3つの柱が存在しています。これらが一体となり、作りだされる空間に惹き込まれ、何度も観たくなる作品です。デジタル時代の到来によって、新たな映像表現による物語ができるようになったことに感謝します。


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