「キルラキル」レビュー

あらすじ

学生寮・衣笠高校に入学した立花縞は、不良に襲われたところをキャンパスのヒロイン・蒼紫 苗木に助けられる。
苗木から “学生寮対抗武闘祭” に参加することを勧められた縞は、母の遺品である学ランを着用して参戦するが、その学ランに宿る生命体・セイレムにより、”激戦服” へ変貌。縞は、蒼紫たちの敵・衣笠高校理事長・覇王凌雲の陰謀に巻き込まれ、戦うこととなる。

ストーリーと設定

本作は、スタジオトリガー制作のアニメ作品である。特徴的なのは、スピード感あふれる展開と、セクシーなキャラクターデザインである。

物語は、高校生活を舞台に縞が戦う様子を描く。また、本作の舞台である「衣笠高校」が、生徒を「下着体操」など、過剰な運動で鍛えることを許す特殊な学校であることが明かされ、そのシビアさが物語の中で描かれる。

本作に登場する「激戦服」については、縞が愛用する学ランに宿る生命体「セイレム」が、戦闘力を強化するために変貌したものである。セイレム自体は、謎の多い存在で、物語途中で縞たちが解き明かすこととなる。

キャラクター

・立花縞
本作の主人公。学ランに宿る生命体・セイレムの力を借りて戦う。
戦いは苦手だが、被害を受けた人を救うために戦う姿勢が描かれている。

・蒼紫 苗木
衣笠高校のヒロイン。縞が立花家に下宿することになる。
真面目で勤勉な性格で、学校の掟を守る役割を持つ。

・覇王 凌雲
衣笠高校の理事長。縞たちの敵であり、陰謀を巡らせている。
非常に冷酷な性格で、自分の目的のためならば手段を選ばない。

感想

本作は、セクシーなキャラクターデザインに加え、スピード感ある展開が魅力的である。また、本作が描く高校のシビアな現実を突きつけられる衝撃もあり、印象に残る作品である。

ただし、物語中盤からは、展開がやや複雑になっていき、ストーリーの理解が難しくなる部分も見られる。また、一部のキャラクターが深く描かれず、物足りなさを感じる場面もあるかもしれない。

総じて、キャラクターデザインとスピード感ある展開が魅力的な作品であるが、物語の理解がやや難しい場面もあるため、視聴目的に合わせた選択が必要である。