「おおかみこどもの雨と雪」のレビュー

ストーリー

「おおかみこどもの雨と雪」は、山奥で暮らす神秘的な存在「狼」と人間との愛の物語。

主人公の雨と雪は、母親である人間と狼の父親との間に生まれた珍しい存在。母親が亡くなり、狼の父親とともに育てられ、自然と共に生きることを学ぶ。

ある日、雨と雪は人間の世界に足を踏み入れ、見知らぬ場所で遭遇した人間たちと出会い、自分たちのルーツや存在意義を問い始める。

雨と雪をはじめ、狼たちや出会った人間たち、自然界の生き物たちなど、個性的なキャラクターが多数登場する。

特に雨と雪の成長に注目したい。変化する自分たちの姿や人間と狼という二つの世界に生きることに戸惑いながらも、自分たちなりの答えを見つけようと奮闘する姿は感動的である。

「おおかみこどもの雨と雪」は、スタジオ地図が制作し、細田守監督がメガホンを取った作品。

草木や動物の描写、季節の変化を色鮮やかに表現し、大自然の美しさを堪能することができる。また、中盤以降は人間界が舞台となり、都会の描写も緻密に描かれている。

音楽は、イタリアの作曲家カルロ・シリンゲが手がけた。オーケストラや合唱隊の豪華な演奏が映像を盛り上げ、物語の重要なシーンでの使用も効果的である。

「おおかみこどもの雨と雪」は、独特の世界観とメッセージ性により、多くの人に愛される作品となった。静謐な大自然と響き合う感動的な物語を、ぜひ一度観てみてほしい。