『響け！ユーフォニアム』レビュー

概要

『響け！ユーフォニアム』は、地味でマイペースな女子高生の黄前久美子が、吹奏楽部で奮闘する姿を描いた青春アニメです。原作は、武田綾乃による小説で、アニメは京都アニメーション制作で2015年に放送されました。

ストーリー

吹奏楽部に入部した久美子は、先輩である高坂麗奈と出会います。高坂は、以前は有名な吹奏楽の監督だった父親の影響で、自分に厳しい性格でした。しかし、久美子と共に演奏する中で、高坂は次第に優しい面を見せるようになります。そして、吹奏楽部での練習やコンクールを通じて、久美子は自分自身や仲間と向き合いながら成長していきます。

キャラクター

・黄前久美子：主人公の女子高生。地味で控え目な性格ですが、吹奏楽部での演奏に情熱を傾けます。
・高坂麗奈：吹奏楽部の先輩。自分に厳しく、他人にも厳しい性格ですが、演奏に対する情熱は誰よりも強いです。
・加藤叶：久美子の幼馴染で、吹奏楽部から退部した後もアドバイスを送ってくれます。
・田中あすか：久美子や高坂と同じクラスの女子生徒。軽音楽部と両方所属しており、難しい決断を迫られます。

見どころ

・音楽：アニメのタイトルにもなっている「ユーフォニアム」という楽器を使った素晴らしい演奏が見どころです。また、学園祭やコンクールなどでの演奏シーンでは、緊張感が伝わってきます。
・描写：京都アニメーションの美しい描写力には定評がありますが、本作でもその技術が存分に発揮されています。特に、青空に吹かれるユーフォニアムのシーンは圧巻です。
・キャラクター：主人公や周りの人物たちが、それぞれに立派な人格を持ち、魅力的に描写されています。彼らの成長を見守ることができます。

評価

本作は、吹奏楽を題材にしたアニメとしては珍しいほど、音楽の迫力や演技の真剣さが良く表現されています。登場人物たちの切実な思いが伝わってきたり、美しい風景や作品の世界観に引き込まれたりすることができます。練習のシーンも、一々決まりごとを叫びながら演奏する「音楽っ子」感が強い印象で、根っからのお勉強型の吹奏楽部員などには共感できるエピソードもたくさんあるでしょう。音楽×青春という魅力的な組み合わせを、美しい映像で堪能することができる作品です。