「君の名は。」レビュー

ストーリー

「君の名は。」は、二人の少年少女が入れ替わる奇妙な現象を描いた青春ラブストーリーです。主人公の瀧くんは東京に住む高校生、もう一人の主人公の三葉ちゃんは三葉村という田舎に住んでいて、二人は突如として入れ替わり、日々の生活が入れ替わります。それぞれの人生を交互に生きながら、二人は事件を解決し合ったり、お互いの秘めた想いを知ったりします。

キャラクター

瀧くんは、女子にモテるが勉学にはアバウトないい加減な性格。三葉ちゃんは、気が強く自立心の強い一方で、都会に憧れ、アイドルになることを夢見るポジティブな女の子。互いに言えば言いたいことを言い合いながらも、次第に惹かれ合っていきます。

グラフィック

映像的には、非常に繊細で細部にまでこだわった美しさがあります。瑞々しい自然風景や投影される空に向かう草原や町の中を通る車、遠くに続いていく都市の光景など、とにかく美しく、細部にまでこだわった映像美は上質で、映画館で鑑賞する価値がある傑作です。

音楽

音楽的には、劇伴のRADWIMPS（ラッドウィンプス）が、映像と非常にマッチしています。ジャンルの垣根を超えて音楽を提供する彼等が、本作品の奥深くに刻まれる人物たちのドラマを盛り上げ、あの大ヒット曲「前前前世」は、登場人物たちが抱える想いと重なって、これ以上に近いうちに制作されることが期待される楽曲です。

結論

「君の名は。」は、美しい映像美と音楽とともに、非常に感動的かつ切ないラブストーリーが綴られています。視聴するだけでなく、繰り返し観ることで内面が変化して見え、大切な人々と過ごす日々を再確認できるメッセージがあります。