『君の膵臓をたべたい』レビュー

ストーリー

主人公の高校生、山内春樹が、クラスメイトである雫と偶然出会い、彼女が自分を「膵臓がんで余命があと少ししかない」と告げたことから物語は始まる。本来春樹は、人と距離を置くタイプだったが、雫が病気で、胸が痛み、彼女を助けたいという衝動に駆られ、積極的に彼女と関わっていく。

キャラクター

・山内春樹
主人公で、雫と出会ったことから物語が動き出す。
・藤沢雫
本作のもう一人の主人公で、膵臓がんで余命があと少しだという。
・柏木龍介
春樹のクラスメートで、雫が前から気になっていた存在。
・山内朋也
春樹の父親。家族仲は良いが、春樹に対して過干渉気味。
・百田蓮
春樹のクラスメートで、友達の情報に熱心。

感想

本作は原作小説がヒットしたことで、ついにアニメ化された作品。ティーンエイジャーたちの青春譚ということで人気があり、私もかなりの期待をして観賞した。果たして期待通りの出来栄えだったかと言うと、そうとも言い切れない。“君の膵臓をたべたい”というタイトルが示唆するように、本作は少女の死を題材にした映画であるが、それ自体はもちろん複雑な問題を抱えたテーマである。

春樹と雫の出会いと彼女の告白は、少女漫画の定番パターンでもあるが、雫と一緒に過ごす時間が増えるうちに、彼女が抱える問題やそれに対しての彼女のやり方が明らかになっていく。それにより少しずつ、春樹も変化していく様子が描かれている。

本作は、主人公たちが抱える問題を見事に取り上げた人間ドラマであり、登場人物たちの心情や、人々が直面する問題がリアルに描写されている。春樹が雫と向き合う姿や、雫が病気に対して真剣に向き合う姿、また、それを支える家族や友人たちの存在など、本作を見ることで多くを学ぶことができる。

評価

個人的な評価としては、とても良かった。登場人物たちの人間性や心情がリアルに描写されており、心に染み入る作品だった。また、音楽も素晴らしく、ストーリーとの相乗効果が非常に高かったと思われる。ただ、もう少し扱い方を工夫すれば、原作以上の出来になったと思う。全体的に、非常に感動的な青春映画であり、お勧めの作品であると思う。


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