『約束のネバーランド』レビュー

ストーリー

　孤児たちが育つグレイス・フィールドハウス。そこは農業を生業とし、子どもたちは愛情深いママたちに守られながら暮らしていた。しかしそんな平和な生活も短いもので、ある日、主人公のエマとノーマン、レイはとんでもない秘密を知ってしまう。その秘密とは、グレイス・フィールドハウスが実は鬼の繁殖場だということだった。生まれたばかりの子どもたちは養分が豊富なぬいぐるみとして鬼たちに養分として捧げられていた。エマたちが生き延びるためには、脱走が必要不可欠だった。

キャラクター

　主人公のエマは勇気と行動力にあふれ、仲間を想い、時には反省する姿がとても魅力的だ。一方、ノーマンは理知的で冷静沈着、そしてレイは策士で計算高い性格と、それぞれが個性的で魅力的なキャラクターとして描かれている。また、彼らのライバルであるイザベラも魅力的で、エマたちとの緊張感あふれるやり取りは迫力十分だ。

アニメーション

　本作におけるアニメーションの最大の魅力は、キャラクターデザインと背景描写にある。キャラクターデザインは独特の色気を表現したもので、背景描写は時に美しく、時に不気味さを演出したもので、ストーリーをより一層引き立てていた。

音楽

　本作の音楽は、物語の緊張感を助長するように作られている。オープニング曲の「Touch off」や、エンディング曲の「Zettai Zetsumei」は、やや不気味な雰囲気がありながらも、迫力のあるサウンドで作られている。

総評

　『約束のネバーランド』は、視聴者を魅了するストーリー展開とキャラクターデザイン、アニメーション、音楽が見事に噛み合わさり、まるで人形劇を見ているかのような臨場感を楽しめるアニメーション作品である。是非一度、視聴してみて欲しい作品である。