『かぐや様は告らせたい？〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』のレビュー

あらすじ

私立秀知院高等学校に通う生徒会の会長・白銀御行と副会長・四宮かぐやは、恋愛経験がなく、相手に告白しながら相手に告白させるように策を巡らせる“告らせるスパイ大作戦”を繰り広げます。しかし、両者ともに自分から告白することができず、恋愛頭脳戦が繰り広げられます。

『かぐや様は告らせたい？〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』は、連載中の人気コミックを原作にアニメ化された作品です。ストーリー自体は王道のラブコメディという感じがしますが、その面白さは登場人物たちの個性豊かなキャラクターと、緻密な心理戦描写にあります。

白銀御行役の古市憲寿さんや四宮かぐや役の古賀葵さんなど、こだわりの声優陣の演技も素晴らしいです。また、台詞回しや表情にも注目して観ると、より面白さが増します。

また、アイキャッチや絵コンテ、演出など細かい部分にも拘りが見られ、作品の雰囲気によく合った展開でもあります。ストーリーの節目に入るエンディングテーマのクオリティも高く、曲自体も耳に残ります。

ただし、作品の中に多く登場するセリフや演出が、異常なほど頻繁にテロップで表示されていることが気になりました。そのため、箇条書きのように感じてしまい、セリフの迫力を感じることができない場面もありました。

『かぐや様は告らせたい？〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』は、個性豊かなキャラクターと緻密な心理戦描写が素晴らしい作品です。声優陣の演技も光ります。ただ、セリフが過剰にテロップ表示されているなど細かい部分に難点がありますが、それでも見応えのある作品で、ファンも多いことが納得できます。