「君の膵臓をたべたい」のレビュー

ストーリー

「君の膵臓をたべたい」は、一見普通の高校生である主人公の僕と、病気を抱える同級生のさくらの出会いから始まる物語。

僕は偶然、さくらの日記帳を拾い読んでしまう。そこには「悪い腫瘍が見つかったけど、もうすぐ手術するから大丈夫」という、さくら自身の病気についての記述があった。

それから、僕とさくらは少しずつ交流を深めていく。やがて、さくらが手術中に亡くなったことが明かされ、僕は彼女との思い出や、今まで抱えていた自分自身への未練を乗り越えて成長していく。

この作品で印象に残ったシーンは、さくらとの出会いの場面です。僕が偶然見つけた日記帳を、それまで関心を持っていなかったさくらが真剣に取り返そうとする様子が、「自分が誰かを大切に思えるようになるきっかけ」を表していると感じました。

また、手術中のシーンも心に残りました。音楽と映像のクオリティが高く、最後の最後まで目が離せませんでした。

主人公の僕は、はじめは自分勝手で感情表現が苦手な印象でしたが、さくらとの出会いを通じて、徐々に自分を見つめ直すようになります。彼女にカップ麺を勧めたり、病気の治療に向き合おうとする彼の姿勢が印象的でした。

一方、さくらは個性的で、明るい性格が光るキャラクターです。彼女の病気に向き合う強さや、最後まで真摯に生きようとする姿勢には、心を打たれました。

この作品は、人と人との信頼関係や出会いの大切さを描いた作品です。死と向き合う悲しみも、耐え難いほど強い愛も、全てを受け止めて生きていくことを大切にする姿が印象的でした。

特に、声優陣の演技は素晴らしく、物語の深みをより深く引き出していると感じました。観るだけでなく、作中のメッセージにも気付かせられる作品と言えるでしょう。

今回紹介した「君の膵臓をたべたい」の見所を紹介する動画がありましたので、こちらもご紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=NXpNVKjQXGw