『鬼滅の刃』：炭治郎と妹の物語

あらすじ

時は大正時代。主人公の竈門炭治郎は、家族と共に暮らす普通の少年だった。ある日、彼が帰宅すると、全員が鬼に襲われて惨殺されてしまう。ただひとり生き残った妹・禰豆子も、鬼に変貌してしまった。しかし、なんとか人間の姿に戻った禰豆子と炭治郎は、鬼殺隊という秘密組織に入隊し、鬼を討つことを決意する。

登場人物

• 竈門炭治郎：主人公。両親や兄妹を失い、妹・禰豆子だけを守るために鬼殺隊に入隊する。
• 竈門禰豆子：炭治郎の妹。鬼に襲われて鬼になってしまったが、努力で人間の姿に戻れるようになる。ただし、人間では食べることができず、血を吸うことで生きている。
• 我妻善逸：同じ鬼殺隊の隊員。炭治郎と共に行動することが多い。初めは臆病な性格だったが、炭治郎の指導で成長していく。
• 嘴平伊之助：同じく鬼殺隊の隊員。善逸と共に行動することが多い。百人斬りの使い手で、表情が硬いが芯は強い。

レビュー

『鬼滅の刃』は、物語のテンポが非常に良く、観ていて飽きることがない。キャラクターたちの成長が描かれているのも魅力的だ。特に、禰豆子の成長には感動した。彼女は、鬼に襲われたことで人間から変わり果てたが、自分自身を取り戻すために、炭治郎や善逸、伊之助たちと共に戦い続けた。また、キャラクターデザインも美しく、鬼の姿が怖いのに、美しくもある。

ただ、ストーリーが進んでいくにつれ、鬼の設定が薄くなってしまうところがある。最初の方は、鬼たちの背景や力の違いがちゃんと描かれていたが、後半はほとんど登場せず、単なる敵キャラクターになってしまったのが残念。また、劇場版でもこの傾向が見られるので、未だに改善されていないようだ。

総合的には、『鬼滅の刃』は面白く、感動的である。ただ、鬼の扱いに関しては改善の余地があると感じた。それでも、是非ともレンタルして観ることをお勧めしたい。