『鬼滅の刃』のレビュー

あらすじ

時は大正。かつては炭焼きを生業としていた少年・竈門炭治郎は、家族を鬼に襲われ全滅させられた。ただひとり生き残った妹・花子を人間に戻すため、炭治郎は「鬼狩り」を行う決意をする。そんな中、村には鬼狩りをする鬼殺隊が存在していた。炭治郎は鬼殺隊の柱である義士・煉獄杏寿郎に、妹を人間に戻すことを頼み込む。

炭治郎が鬼狩りのため鬼殺隊に加わることで、彼の新たな戦いが始まります。鬼滅の刃は、戦闘場面が数多く出てくるグロテスクな作品ですが、その中で炭治郎の家族愛や仲間との絆が見事に描かれています。

各話ごとに切り取られたエピソードがたくさんあり、一話完結型で観られますが、炭治郎が強くなったり、仲間との結束が強まったりするためには、エピソードも繋がりを持っているため、長期間ストーリーを追うことができます。

炭治郎を始め、鬼殺隊や鬼たち、登場人物の魅力は本当に豊富です。主人公の炭治郎は、強い正義感を持ち、家族愛が強いとても純粋で健気な少年です。また、彼の妹である花子もほんわかとした癒しキャラとして人気があります。

特に人気があるのは、炭治郎の仲間である善逸、伊之助、そして義士である煉獄杏寿郎です。善逸は軽い性格と表情が可愛く、伊之助は少しクールでかっこいい印象があります。煉獄杏寿郎は、冷静沈着で力強い言葉や行動がかっこいいキャラクターです。

アートワークはとても美しく、とにかく見入ってしまいます。風景の描写や、キャラクターたちの表情も丁寧に描かれており、見るものを飽きさせません。

また、戦闘シーンについても、アニメーションのクオリティが高く、迫力ある演出となっているため、また見たくなってしまいます。

鬼滅の刃は、暴力、フィクション、家族愛、仲間愛、美しいアートワークなど、多くの要素がいろいろなバランスで入っており、非常に面白い作品となっています。特に、家族愛や仲間との絆など、触れるところが多く、心に響く部分が多いです。

そんな鬼滅の刃は、王道を行くストーリー性とともに、純粋な強さの魅力や、感情を描く細やかな心象描写が際立っています。この作品の素晴らしさは、ストーリーやアートワーク、キャラクターの魅力やたくさんの要素を全て揃えることで表現されています。この作品は確実に多くの人の心を鷲掴みにすることでしょう。