『君の名は。』のレビュー

あらすじ

田舎の町で暮らす高校生の三葉は、夢で見た都会での生活に憧れていた。一方、都会で暮らす少年の瀧は、田舎に行くことを嫌い、学校に行くたびに偶然に三葉と入れ替わる夢を見ていた。

ある日、二人は本当に入れ替わり、それぞれの生活を送ることになる。しかし、その短い時間内に二人の心は大きく絡み合い、次第に互いの存在が大切になっていく。

そして、三葉が暮らす町にはある日、強い地震が襲い、町は壊滅的な被害を受ける。そんな中、瀧と交換日記をしていた三葉は、彼女がある場所に向かえば助けられるかもしれないと信じ、命がけで行動を起こす。

レビュー

『君の名は。』は、2016年に公開された新海誠監督のアニメーション映画である。新海誠は、これまでに『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』など、幾つかの感動的な作品を手がけてきたが、本作はその中でも最高傑作と言っても過言ではない。

まず、本作の美しい映像には感動を禁じ得ない。繊細なタッチで描かれる風景、キャラクターの表情、水や火の表現など、細部にまでこだわり抜いた画面に魅了されること間違いなしである。

また、ストーリーも非常に心に沁みるものである。二人の主人公たちは、互いの生活に違和感を感じているものの、次第にお互いを理解し、心を通わせていく。そして、その心理描写が見事に表現されている。さらに、物語の最後には、感動的な展開が待っている。

このような素晴らしい作品であるため、受賞歴も多数ある。第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞に輝いた他、サウンドトラックも高い評価を得た。

一度見たら、心に残る作品であるので、是非観賞することをおすすめする。