『君の膵臓をたべたい』レビュー

あらすじ

主人公である高校生の朝比奈聡美は、同じクラスの男子である山内桜良と、ある日偶然出会う。そこで、聡美が持っていた「共病文庫」という日記帳を桜良に偶然渡してしまい、2人の関係が始まる。聡美は、膵臓がんと診断されたことを知っていたが、それを桜良には秘密にしていた。2人は、共病文庫を通じて互いに自分の気持ちを伝え合い、成長していく。

ストーリー展開

本作のストーリーは、聡美の語り口で進行する。序盤は、聡美と桜良の出会いから始まり、共病文庫を通してお互いの気持ちを知るようになる。どちらかと言えば甘酸っぱいラブストーリー的な展開だが、中盤以降は聡美の体調が悪化し、彼女が闘病をする姿が描かれる。特に、聡美が失ったものを取り戻そうとするシーンは胸が締め付けられる。終盤は、聡美と桜良が再会し、彼女が遺した「共病文庫」を見つけ出すまでが描かれる。

キャラクター

聡美は、最初は内向的でクールな性格だが、桜良と共に過ごす中で徐々に心を開いていく。桜良は、聡美に対して純粋に想いを寄せ、闘病中の聡美を支える。二人以外にも、聡美の親友や担当医師など、脇役も魅力的に描かれている。

音楽とアニメーション

音楽は、劇中歌を含め素晴らしく、ストーリーに合わせたBGMが流れる。アニメーションも美しく、聡美たちの表情や動きが細かく描かれている。

結論

『君の膵臓をたべたい』は、病気をテーマにした感動的なラブストーリーである。聡美の闘病生活を通じて、命の尊さや愛する人との別れなど、多くの感情を呼び起こす。アニメーションや音楽も素晴らしく、是非一度観て欲しい作品である。