『おおかみこどもの雨と雪』レビュー

ストーリー

物語は人間と狼のハーフである雨と雪の成長を描いた作品。雨と雪は人間の母親と狼の父親の子供であり、二人の親の間で揺れ動く苦悩が描かれる。主に「どちらに生きるべきか?」というフレーズを重点に物語が進行していく。

キャラクター

雨や雪といった主要キャラクターは、それぞれに背負った問題や苦悩を抱えたまま成長していくことが描かれている。特に個性的なのが、雨の父親である人狼の男性。彼の深い哲学や、狼の生き様を紐解くことが、作品の面白味である。

ビジュアル

『おおかみこどもの雨と雪』のビジュアルは、自然の美しさを余すことなく描き出している。大自然の中で狼たちの生態が詳しく描かれる一方で、都会での暮らしが織り込まれる。さらに、自然現象や風景が、幻想的な色合いを帯びて描かれているのも魅力的。

音楽

音楽は本作品の練り上げた大きな柱の一つである。津田ツバサによる美しいサウンドトラックが作品の雰囲気を盛り上げるばかりでなく、それぞれのシーンに合った音楽によって、感情移入がより一層深まるとともに、印象的なシーンを多数残す。

総評

いくつかの作品を映画化している細田守監督が、『おおかみこどもの雨と雪』で描いた、野生の本能と人間の知性が渾然一体となる美しい生命の物語は、細やかなタッチで描かれるキャラクター、美しい自然像、哲学的な問題提起など、あらゆる面から傑作として仕上がっている。見終わったあとに残る感動と考えさせられる問題提起を存分に味わえる,おすすめの作品である。

以上が、『おおかみこどもの雨と雪』に関するレビューでした。


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