「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」レビュー

はじめに

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」は、2011年に放映されたアニメ作品です。原作は、新海誠氏が監督を務めた映画「秒速5センチメートル」の小説版から始まり、Web小説として発表されたものです。脚本は岡田麿里氏が担当し、監督は長井龍雪氏が務めました。

ストーリー

物語の舞台は、2001年の初夏。主人公である中学2年生の純情な少年・夏生は幼なじみの女子、メンマを探すため、仲の良かった仲間達と再会します。メンマとは、5人が小学生の頃に遊んでいた秘密基地で遊んでいた人形のようなもので、夏生は彼女が天国に行ってしまったと信じています。

彼らは再会してから、幼い頃の思い出を彷彿とさせる遊びを始めます。しかし、次第に思い出の中に閉じ込めていた秘密や感情が浮かび上がり、思わぬ展開になっていきます。

キャラクター

・夏生：山下大輝氏
物語の主人公。泣き虫で優しい少年。
・めんま：茅野愛衣氏
夏生の幼なじみ。もう天国に行ってしまったと思われていたが、復活する。
・あつこ：茅原実里氏
夏生のクラスメイト。夏生を密かに好き。
・じんたん：入野自由氏
夏生の仲間。口数が少なく、人見知りする。
・たかる：阪口大助氏
夏生の仲間。堅物で、一人で遊ぶことが多い。
・ゆきあつ：井上麻里奈氏
あつこの親友。明るくて、おしゃべり。

注目ポイント

本作の注目ポイントは、作品全体に渡って織り込まれた青春の描写です。登場人物たちが感じる純粋な思いや葛藤、成長の過程が、丁寧に描かれています。また、本作の特徴的なクセになるのが、実際に物語が進んでいるのか、夏生を中心に集まった仲間達の思い出の中にいるのかわからないという点です。物語が進んでいないのかと思いきや、予想外の展開が待っていたりするため、飽きさせません。

まとめ

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」は、青春の思い出を描いた作品です。登場人物たちの成長や、思い出の中に織り込まれた秘密が物語をより深くしています。また、予想外の展開が待っていたり、物語と思い出の境目が曖昧なため、飽きさせず、引き込まれる魅力があります。