「君の名は。」の感想

【ストーリー】

確かに、物語にはファンタジーやSF要素があるものの、根底にあるのは日常、人間関係、そしてそれがいかに恩恵を受けているのかというメッセージが強く感じられます。主人公2人の出会いから別れ、再びの再会、そして神秘的な展開によって、人生を前向きに生きるためのヒントが、ちりばめられている。

【キャラクター】

天野月と三葉の主人公2人はともにとても魅力的で、個性的なキャラクター設定や、それに付随する心理描写があります。特に月は、自分の自己主張を全面的に自覚したキャラ設定がよく、それが心情描写にも端的に表れています。三葉も、日常と異なる世界に遭遇し、やはり、自分の生きる意義を考えるうちに成長していく様子がリアルで、物語のテーマに合致しています。

【映像】

前述したように本作はファンタジーものなので、空想的な美麗な映像が多数登場します。特に、3つの星の机上にいる2人のシーン、駅舎が破壊される場面、ふわふわ浮かんでいる全景など見る者を魅了する美的シーンが多く、他のアニメとは一線を画すところがあります。また、それでも現実的な要素も合わせもので、特に、東京駅前の道を歩くシーンのCGによるディティールの細やかさには驚きました。

【音楽】

RADWIMPSが手がけた本作の音楽も、物語を盛り上げる大きな役割を持っている印象があります。特に、「君の名は。」の主題歌「前前前世」と挿入歌「なんでもないや」等の曲は、楽曲と物語が完全にシンクロし、感情移入度は高く、涙を誘います。

【総評】

個人的には、「君の名は。」は、絵や音楽だけでなく、ストーリーやキャラクターの構成も完全にバランスが取れている、極めて優れた作品だと感じています。特に、人の心に訴える深い作品までになっているので、ぜひ一度視聴してください。


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