『攻殻機動隊 SAC_2045』レビュー

ストーリー

本作は、架空の21世紀を舞台にしたサイバーパンクアニメ。主人公は、草薙素子という公安9課の隊長であり、サイボーグ。彼女たちが抱える事件や悩みを描きながら、政治や科学技術、人間の存在意義などを問いかける。

2045年を舞台に、新たな脅威が迫る中、草薙たちは立ち上がる。それは、北極で発見された謎の物質「原初の物質」を巡る戦いだった。彼らは、戦いの果てに何を得られるのか。そして、人工知能と人間との区別が曖昧になった現代、それでも人間たちは何を求めているのか。

グラフィック

本作のアニメーションは、3DCGで制作されている。運動力、表情の細かさ、カメラワークなど、それまでのアニメにはなかった手法を駆使して、よりリアルに、より迫力ある映像を表現している。特に、戦闘シーンは、臨場感があり、迫力があり、見応えがある。

音楽

音楽は、菅野よう子が担当している。従来の「攻殻機動隊」のシリーズに引き続いて、ダークで重厚なサウンドが続いている。特に、草薙素子が戦う場面や緊迫したシーンでは、音楽がシーンを引き締め、より興奮を煽ってくれる。

総評

「攻殻機動隊 SAC_2045」は、新たな時代の「攻殻機動隊」を描いた作品だ。フランスのゴシックな都市風景、クールなサイボーグたち、科学技術の進歩がもたらす人間の未来のあり方など、ディスティンクトな世界観が存在する。アクションシーンも迫力があり、見応えが十分。音楽も印象的だ。しかしながら、ストーリーに脆弱な部分があり、過去のシリーズに比べると同じハイクオリティとは言い難い。しかし、ファンは必見の作品である。