『鬼滅の刃』レビュー

あらすじ

大正時代の日本を舞台に、悪鬼に家族を殺された少年・竈門炭治郎が、鬼狩りの剣士・冨岡義勇と共に、さまざまな鬼と戦いながら、妹の禰豆子を人間に戻す方法を探していく物語。

ストーリー

『鬼滅の刃』は、きわめて王道的な少年漫画として注目され、アニメ化に伴いブームとなった作品である。その理由は、「弱いものが強くなって、強いものを倒す」という王道的なストーリーに加えて、キャラクターたちの心の動きが細かく描かれているからだろう。鬼に家族を殺された主人公・炭治郎は、家族を失いながらも強い思いを持ち続け、冷静かつ勇猛果敢に戦っていく姿勢が描かれている。

また、炭治郎とその妹・禰豆子との絆にも注目が必要だろう。禰豆子は、鬼にされてから人間に戻れなくなっているが、炭治郎は妹を自分の生命以上に大切にし、全力で彼女を守ろうとする姿勢が描かれている。その様子は、小さい子供がいる家庭である視聴者には特に共感を呼びやすいものである。

一方で、ストーリー展開はわりと王道的であり、意外性はあまりないとも言える。しかし、それでも緻密に描かれたキャラクターと、懸命に戦う炭治郎という主人公が魅力的であるため、物語の行き着く先を見守る人は多数いたようだ。

アニメーション

アニメーションの質は非常に高い。作画も細かく、キャラクターの表情や動きまで細かく描かれているため、キャラクターの心情に視聴者が共感しやすいのもポイントである。劇中のアクションシーンも見応えがあり、全体的に美しい映像美が印象的である。

音楽

音楽も非常に上質であり、物語によく合わせられている。OPテーマ曲「紅蓮華」は非常に有名であり、作品の世界観をよく表している。また、劇中でも非常によく合わされている。

まとめ

『鬼滅の刃』は、王道的なストーリー展開に加えて、緻密に描かれたキャラクターや美しい映像美、上質な音楽など、多くの要素が詰め込まれているアニメ作品である。オタク、非オタクを問わず多くの人々から支持されることが伺える。全26話で構成されるシーズン1は、物語が一応の区切りを迎える形で終わっているため、一気見するのもおすすめできる。