「君の名は。」レビュー

あらすじ

田舎町で暮らす女子高生・三葉と、東京で暮らす高校生・瀧は、不思議な夢を見るようになる。夢の中で二人は、互いに入れ替わってしまうのだ。初めはとまどいながらも、やがてお互いに協力しながら探し出した“共通項”をきっかけに、交流を深めていく。そして、ある日突然、瀧が三葉から音信不通になってしまう。時間と場所を超えた二人の奇跡の物語が、始まる。

感想

本作は、映画館で観たことがない人でも、テレビやレンタルで観たことがある人が多いかと思いますが、「君の名は。」は、言わずと知れた“吉祥寺アニメーション界の鬼才”として知られる新海誠監督による作品です。新海誠監督の作品はすべて、独特な切なさと美しさ、そして音楽とのマッチングがとても素晴らしい作品が多いのですが、本作もまた、その例に漏れずに素晴らしい出来栄えに仕上がっています。

まずは、映像に注目してみたいと思います。新海誠監督の作品は、映像だけでも非常に印象的なことが多いですが、本作は特に、色彩の美しさと空間表現がとても印象的です。また、背景イラストには、新海誠監督の作品にありがちな“実写パースペクティブ技法”を駆使した繊細な描写が施され、リアルな感覚を映像内に生み出しています。

そして、ストーリーについてですが、感想の最初に述べたようにクローズドエンド的な『シンデレラ』ストーリーです。そのため、箝口令を聞いた後にお楽しみください。ただ、最初の“ラブコメ”から“ガクンと”話が変わるときがあり、そこであなたの涙腺が動いてしまう可能性が非常に高いです。

最後に、音楽についてですが、本作の音楽は、RADWIMPSによる楽曲で非常に印象的です。新海誠監督の作品には、決まって楽曲と映像が完全マッチしているという特徴がありますが、本作でもそれは大いに顕著です。

まとめ

「君の名は。」は、最も多様化した映像作品の1つとして、人気度とともに憧れの対象となる作品です。そして、その人気を不動にしているのは、非常に美しいビジュアルに、色鮮やかな色彩を盛り込み、見る者の感性に響く物語やメッセージを伝える、鮮やかなストーリーテリングが秀逸であるからだと思います。是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。


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