『君の名は。』レビュー

ストーリー

『君の名は。』は、東京と田舎の山奥に住む男女が、夢を通じて入れ替わってしまう物語である。二人は、自分たちが体を交換する夢を繰り返し見る中で、だんだんと互いに惹かれ合っていく。

その後、突然夢が止まり、二人は自分が誰なのかも分からないまま、出会うことができなくなってしまう。東京に暮らす男子高校生・立花瀧（たちばなたき）と田舎に住む女子高校生・宮水三葉（みやみずみつは）の恋愛模様と、2人が二度と出会わないと思われた中での結末が描かれる。

『君の名は。』のアニメーションは、美しく緻密な描写と、美しい色彩で観る者を魅了する。特に、東京の風景や天気の表現、川や滝など自然の美しさが際立っている。

また、キャラクターの表情や動きも、細部まで丁寧に描写されているため、2人の気持ちの変化や物語の展開にも、しっかりと感情移入することができる。

音楽は、RADWIMPS（ラッド・ウィンプス）が担当しており、主題歌「前前前世」や、挿入歌「なんでもないや」などが印象的である。RADWIMPSの音楽と映像が、心地よくマッチしているため、物語により深く感情移入することができる。

『君の名は。』は、恋愛映画としてだけでなく、東京と田舎の対比や、日本各地の文化、震災の影響など、いくつものテーマを持ち合わせた作品である。アニメーション、音楽、ストーリー全てにおいて非常に高いクオリティのものである。

特に、ストーリーに関しては、予想外の展開と感動的なラストに、多くの観客を魅了した。物語が進むにつれ、2人のさまざまな過去や想いが明らかになっていくため、物語の深みも増していく。全体的に、君の名は。は、非常に完成度の高いアニメーション映画であるといえる。