『君の膵臓をたべたい』レビュー

あらすじ

主人公の少年・春日野究は、ある日クラスメイトの山内桜良と膵臓がんを患っていることを知る。彼女から預かった”診断書”とともに、”共病文庫”というノートを手渡された究は、彼女との日々を綴ったそのノートに触れていく中で、次第に彼女の心を知っていく。

感想

本作は、原作小説が人気を博し、劇場版アニメ化された作品である。登場人物たちの掛け合いや葛藤、悩みのリアリティが非常に高く、涙なしには見れない感動作品である。

主人公の究が、冷静沈着な印象を受ける一方で、心の中では常に揺れ動いており、心の傷を背負っている山内桜良に対して、一方的に助けになることができない自分に苦しむ描写が非常にリアルであり、共感できる。

また、彼女の余命を知った後、究と彼女の日常に寄り添うように訪れる悲しみと、同時に求め合うようになる喜びもリアルかつ丁寧に描かれており、表情やセリフだけでなく、演出やBGMもその感情の変化とともに移り変わっていくため、心を惹きつけられる。

ただ、原作に忠実に映像化されているため、原作を読んだ視聴者には新しい要素がないため、それがマイナス面になることもあるかもしれない。

まとめ

本作は、主に女性を中心に人気を博した感動作品である。原作のリアルな描写が、映像化されることで一層光彩を放っている。ただ、映像化によってプラスになる部分よりもマイナスになる部分が多く、原作未読の方にもオススメできる一作ではある。


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